母の言葉
自動車整備専門学校に通っていた19歳の時に就職先を生れ育った愛知県から神奈川県で一人暮らしをしてみたくて家族の反対を押切って神奈川県のとある自動車ディーラーへ整備士として入社しました。面接の時に将来営業に職種変更することは可能ですか？と言われ何も考えず、「はい」と答えました。
その後内定通知が届き、母に話すと「あんたは口下手なんだから営業をやりなさいと言われたら帰って来なさい」と言われました。
入社後は失敗もありながら元々機械いじりが好きだったので自動車整備士の仕事を楽しくさせて頂き、2年半が経過した時に、営業本部長から社長室に来るようにと呼ばれ「君は面接の時に将来営業への職種変更可能」だったよねと、社長、営業本部長から話があり
まだ22歳の私には反論する余地も無く、その場で承諾し、半年後に営業へ職種変更しました。
母の言葉とは少し違うこととなり、様々な壁はありましたが、過ぎてみれば実働14年間で1048台を販売させて頂きました。
親の目は子供のすべてが見えているのではないとその時感じましたし、私も妻と出会い3人の娘に恵まれましたが、私が持っている彼女達の印象と実際はかなりの違いがあります。
その母は、認知症を患い2016年5月に亡くなりました。8年間特別養護老人ホームに入所していましたが息子ってダメなんですね（泣）・・・弱っていく母を見たくなくてまた距離があることを理由に年に1度位しか行きませんでした。
亡くなった時の母の顔が、不思議に認知症を患う前の顔に戻っていてその顔を見ているときにKEiROWの仕事をする決意をしました。
もう母の言葉は聞けませんが、母が「この仕事をしろ！」と言っていると思い続けます。
写真のライセンス証の顔写真を元に名刺の似顔絵をKEiROW提携先の画家が描いてくれました。
私にはこの似顔絵が母に似てるな～と思えています。
